今日は96歳の患者さんの白内障手術を行った。
今まで93歳が最高齢の患者さんだったので、白内障手術を始めて17年、最高齢記録を更新した。
超高齢の白内障手術では「核が硬い」「皮質が硬い」「チン小帯が脆弱」「乱視が強い」など様々なリスクがある。
下記の工夫をした。
・角膜倒乱視が強いため、BENT切開した。
・チン小帯が脆弱なため、ハイドロダイセクションに加え、ハイドロデリニエーションを行った。
・チン小帯に負担をかけないよう新川橋フックを2本使って分離した核を回転
・フェイコチョッパーを使って核分割
・粘弾性物質を使って皮質と嚢を分離(ビスコダイセクション)
・オビソートにて硝子体脱出が無いことを確認
・切開を10−0ナイロンで縫合
とても難易度の高い手術であった。
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