"わが盲想" モハメド・オマル・アブディン著 を読んだ。
全盲で日本語のわからない筆者が、スーダンから日本へ来た。そして日本の大学、大学院へ行き、結婚するまでのエッセイ。大学1年生で、目が見えないのに千代田線、JR中央線、西武多摩川線と乗り換えながら1時間40分もかけて、毎日通学するなんてすごいことだ。
全編を通じて感じたのは、彼の出会った人々が優しく手を差し伸べてくれ、支援し続けてくれたこと。
そして、彼が、全盲というハンディを抱えて苦しみながらも異国の地で精一杯努力をしたこと。
ハンディキャップを持っている人が同じ社会の中で共に暮らしていける事って素晴らしいことだと思う。だれもが著者のようにタフでアクティブになれない。どのような障害者に対しても包容力のある温かい社会になっていくといいな。
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