今日、お昼に製薬会社のMRが当院へ来ました。
ファブリー病は角膜混濁が起きるため、角膜混濁の患者さんがいたらファブリー病を念頭に入れて内科へ紹介してくださいという話をされました。
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ファブリー病は難病で平均寿命58.2歳。多くが心不全や腎不全を発症して亡くなります。
日本で治療を受けている患者は1000人程度。
ガラフォルドカプセルという内服、アガルシダ−ゼベータBSという点滴の治療で心不全や腎不全のリスクが減るそうです。
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ガラフォルドカプセルの値段知ってますか?
1錠、、、14万5304円。これを1日おきに飲みます。
アガルシダ−ゼベータは2瓶85万2920円。隔週点滴投与します。
年間の医療費を計算すると、ガラフォルドカプセルは2651万7980円。
アガルシダ−ゼベータは1791万1320円。
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この値段の付け方に僕は怒りを覚えます。
製薬会社が患者の命を人質にとって高額な値段設定をしていると感じるから。
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2010年WHOの報告で、世界の失明原因の第1位は圧倒的に白内障(51%)です。
2651万円あれば、何百人の発展途上国の失明を救うことができることか。
医療は不平等だと思います。
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わざわざファブリー病を見つけるために製薬会社が眼科まで回っている理由がわかりました。
ちなみに武田薬品のCEOクリストフ・ウェーバーの2021年の役員報酬は18億5800万円。
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