"原因と結果の経済学"中室牧子、津川友介著 ダイヤモンド社 を再読した。
冒頭で、因果関係と相関関係の違いについて詳しく解説していた。
これはとても重要な違いだ。
2つの変数の関係が因果関係なのか、相関関係なのかを確認するため、3つのことを疑う必要がある。
1.全くの偶然ではないか?
2.第3の変数が存在していないか?
3.逆の因果関係が成立していないか?
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・デンマークの研究によると、健診と長生きに因果関係がないことが明らかになった。
・ハーバード大学のジョセフ・ニューハウスによるランダム化比較試験で、医療費の自己負担割合を高くしても貧困層以外の健康状態は変わらなかった。
・東大の朝井らの研究で認可保育所を増やしても母の就業率が上がらないことが証明された。
・MITのアングリストらの研究で、勉強のできる友人に囲まれて高校生活をおくっても自分の子供の学力にほとんど影響がないと示された。
・プリンストン大学のクルーガーらの研究で、偏差値の高い大学に行っても収入が上がらないことがわかった。
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私達が常識と感じていることが実は違っているってことは多いようだ。
常識を疑って、確かなエビデンスをもとに生活するべきなのだ。
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