2023年6月時点での抗VEGF抗体製剤の適応疾患をまとめる。
<ルセンティス>
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
病的近視における脈絡膜新生血管
<アイリーア>
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
病的近視における脈絡膜新生血管
血管新生緑内障
未熟児網膜症
<ラニビズマブ>
病的近視における脈絡膜新生血管
<ベオヴュ>
<バビースモ>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
初期に開発された、ルセンティスとその次に開発されたアイリーアの適応が広く、
後を追うようにラニビズマブ、ベオヴュ、バビースモが適応を拡大させてきている構図だ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
市場シェアはアイリーアが圧倒的。適応が広いためだ。
ただし、今年アイリーアの特許が切れる。その後はアイリーアの後発品が伸び、抗VEGF抗体の市場は混戦になるだろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2023年3月1日アイリーアを4倍濃くしたアフリベルセプト8mgの承認申請をした。
製薬会社が行う、お決まりのプロダクトホッピングだ。
特許切れのタイミングで濃度を濃くして新たな薬として市場に出す。
濃い濃度が良い結果になるってわかってるんだったら10年前に4倍濃度のアイリーアを出すべきだったんじゃないか?
そうすればこの10年間患者さんは頻繁に注射をしなくても済んだのだ。
濃度が薄くて何回も打たないといけない薬のほうが製薬会社は儲かる。
特許が切れる頃に濃い濃度で新発売すれば後発品に対抗でき、更に儲かる。
製薬会社の自社の利益優先主義を感じてしまうのは私だけだろうか。
コメントする