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術中ヨード液点眼

院長ブログ

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術中ヨード液点眼

  • 2023.08.08

    今日から白内障手術で、希釈したヨード液を20秒に1回点眼しながら手術することにした。

    最近の学会で術中ヨード点眼にて術野の細菌が0になり、かつ角膜障害を認めなかったという報告が多く、この方法を採用している病院が増えてきたため。

    さて、このヨード液だが、身近なところではイソジンうがい液も同じ成分である。

    原液は10%なのだが、0.25%まで薄めて術中用いる。

    なぜだろうか?

    なんとヨードは薄めたほうが殺菌力が強いのだ。

    スクリーンショット 2023-08-08 20.13.55.png

    このように0.1%の濃度が最も遊離ヨウ素の濃度が高まる。

    術野での希釈を考慮して一般的に0.25%で使用することが多いようだ。

    ただ殺菌持続時間は20秒程度しか無いため、20秒ごとに点眼するというわけだ。

    点眼する直接介助の看護師に負担をかけるが、患者さんのためによろしく!

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    家にあった、イソジンうがい液。1ml中7mgヨウ素を含有している。

    なので1mlの液を70mlの水で薄めれば0.1%となり、最も殺菌効果が出るはずだ。

    殺菌力が完全に発揮されるのに30秒かかるので、30秒うがいしないといけない。

    ちょっと長いから辛いよね。

    IMG_8377.jpeg

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