完璧な健康を1とする。
死を0とする。
その中間に様々な病気が存在する。
例えば、、
不整脈・・0.99
狭心症・・0.88
前立腺癌初期・・0.72
0.1の視力・・0.66
潰瘍性大腸炎・・0.58
透析・・0.57
脳梗塞・・0.3
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寝たきりで10年生きるのと、健康で10年生きるのでは生活の質が当然違う。
これを評価する値がQALYだ。
QALYは完璧な健康で1年過ごす値を1として計算される。
例えば透析状態で10年過ごした場合、10年間のQALYは0.57×10=5.7だ。
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この1QALYを得るために必要とされる費用=ICERを評価するのが費用効用分析だ。
一般的に$20,000/QALY以下であれば極めて費用対効果が高い治療とされている。
そしてイギリスでは$30,600〜$45,900/QALY程度を新しい治療の閾値としている。
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日本では2011年に白内障手術症例549人の大規模な費用効用分析を行った。
それによると片眼白内障手術で$2,310〜$3,890/QALYと安価な費用で極めて大きく生活の質を向上させるということが証明された。
私の結論、、、
・費用対効果の分析に基づき医療資源を配分すべきだ。
・とりわけ白内障手術にもっと予算を配分するべきだ。
・もっと積極的に白内障手術を勧めていくべきだ。
(IOL&RS 2011を一部引用した)
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QALY・・・quality-adjusted life year 質調整生存年
ICER・・・incremetal cost-effectiveness ratio 増分費用効果比
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