"DIE WITH ZERO" ビル・パーキンス著 ダイアモンド社 を読んだ。
"勤勉なアリは食料を蓄えるためせっせと毎日働いた。一方の気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来。アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた。"
このイソップ物語は「人生に働くときと遊ぶときがある」という教訓が込められている。
ではアリはいつ遊べるのか? これがこの本のテーマだ。
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この本の主な主張はこれだ。「お金を使い切って死ぬこと」
とてもシンプルだ。この主張がいかに正しいかを各章で補強している。
印象に残った内容を列挙する。
・お金を使い切って死ぬことが最も豊かな人生。
・お金を払って貴重な経験を若いうちにすること。この経験は生涯記憶として残りの人生に喜びを与え続ける。
・経験から価値を引き出しやすい若い年代にお金を多く使う。
・体力が衰えてからでは経験できない。
・死後の寄付は遅すぎる。慈善団体は今、寄付金が必要。
・遺産相続は生前に子供が26~35歳の時に渡すのが、最もお金の価値を引き出せる。
・年を取ったらお金を使わなくなる。歳をとってお金を残していてもナンセンス。
・今の年齢から自分の寿命まで5年ごとに区切り、その時期ごとにやりたいことを書き出しておく。
(タイムバケット)
・人生の早い段階でリスクを取る。
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この本はアリのように定年まで消費を抑えて我慢して働くことを否とする。
私は明日からキリギリスになろうかな〜。
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