「認識する人がいるから世界は存在する」
「認識する人がいなければ世界は存在しない」
イギリスの哲学者ジョージ・バークリーの思想だ。
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知覚することで初めて物体は存在する。
そんなわけないと常識的に否定するが、実はバークリーの思想が荒唐無稽でないと思う状況も多々ある。
ガザ地区でイスラエル軍が空爆している映像がテレビで流れる。
テレビを消したらもう眼から知覚しない。じゃあ本当にその事実があるのか確証が持てるのか。
完全に自分が両眼失明したとする。
リンゴが本当に赤だと言えるのか。
自分が歳をとって死んだあと、世界が本当に存在し続けるって言い切れるか。
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量子コンピュータでは0と1の状態が重ね合わされて存在し、観測するとどちらかへ変わるそうだ。
300年以上前の古いバークリーの思想が、
現代の量子力学におけるパラドックスとして再び注目されている。
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