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手術中眼がキョロキョロ動く人に対する対応策

院長ブログ

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手術中眼がキョロキョロ動く人に対する対応策

  • 2024.05.07

    白内障手術は直径9mmのレンズを溶かして人工レンズを入れるという

    非常に細かい手術です。

    肉眼ではとても手術ができないため顕微鏡を使って手術をします。

    時々手術中眼がキョロキョロ動く人がいます。

    当然動いていては危なくて手術ができません。

    それに対する対応策は以下の通りです。。

    1.声を掛ける 

    2.ジュエラー鑷子をサイドポートに挿入して制御

    3.強膜を0.12鑷子でつまんで制御

    4.制御糸を上直筋にかけて制御

    5.制御糸を上下直筋にかけて制御

    6.テノン下麻酔を行う

    7.球後麻酔を行う

    8.全身麻酔を行う。

    〜〜〜〜〜〜

    まとめてみるとたくさんの対応策があります。

    1は当然行うとして、私は好んで2のジュエラー鑷子を用いています。

    ジュエラー鑷子を2時方向の切開創にはめて眼球を制御します。

    組織侵襲がほぼ無く、痛みを感じないのが最大のメリットです。

    3.は強膜切開をするとき有効ですが、痛みを感じる可能性、出血の可能性があるでしょう。

    4~5は強い制御効果を得られますが、結構痛いため15年ぐらい前にやめました。

    6~7も有効ですが、強膜穿刺や出血の合併症があります。私はほぼ全例点眼麻酔です。

    8は認知症、小児、眼振の患者さんに適応があります。

    〜〜〜〜〜〜

    このようにいろんな選択肢を考えながら手術をしていきます。

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