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薬剤の供給不安が続く日々〜安全保障の欠陥

院長ブログ

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薬剤の供給不安が続く日々〜安全保障の欠陥

  • 2024.07.27

    最近色々な薬剤の供給が滞っている。

    ・フルオロメトロン0.1%・・・イタリアからの原材料が供給されず製造遅延

    ・ジクアスLX・・・防腐剤の濃度が基準値以下、回収

    ・アナペイン・・・工場移転に伴い出荷調整

    上記のため、フルメトロン、ムコスタ、レバミピド、ヒアルロン酸、キシロカインといった代替品がすべて出荷制限となった。

    当院では最低1ヶ月以上の在庫を持つように事前発注をしておいたおかげで薬剤が無くなることはない。

    しかし以前のように患者さんが希望する本数を処方できない。他院はもっと悲惨な状況だろう。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    たった1つの医薬品が供給されないだけで全体の供給が滞ってしまうこの日本。

    とても先進国とは思えない。

    各医療メーカーが協定を結んで国内に共通の倉庫を作るだけで解決するのではないか。

    なぜ各医療メーカーが話し合わないのか。甚だ疑問。

    安いジェネリック薬をひたすら誘導してきた厚生省も問題だ。

    薬価を散々引き下げたためにステロイド点眼を作れるメーカーが淘汰されたために供給不安が起きた。

    抗生剤に至っては、ほぼすべてが原料を中国に依存している。

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2324V0T20C24A6000000/

    中国と戦争になったら抗生剤は間違いなく手に入らなくなる。

    戦死する前に感染症でたくさんの国民が死んでしまう。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    医療は安全保障だ。決してその費用を安易に削減してはいけない。

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