SITA FastとSITA Fasterは、ハンフリー視野検査で用いられる戦略で、どちらも検査時間を短縮することを目的としていますが、いくつかの違いがあります。
1. 検査時間:
- SITA Fast: 従来のSITA Standardと比較して、検査時間を短縮するために開発されました。SITA Standardより約40%速いとされています。
- SITA Faster: SITA Fastをさらに改善し、検査時間を大幅に短縮。SITA Fastより30%速い検査が可能です。
2. 主な違い:
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検査時間の短縮方法:
- SITA Fasterは、以下のような要素でさらに時間を短縮しています:
- 未確認刺激後の遅延削減: 見えない刺激が発生した後に発生する遅延時間を削減。
- 初期値の最適化: 検査開始時の初期点の値がより効率的に設定されます。
- 盲点の確認省略: 盲点の検査を省略。
- 偽陰性チェックの除去: 偽陰性チェック用の刺激を省くことで、検査時間を短縮。
- SITA Fasterは、以下のような要素でさらに時間を短縮しています:
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結果の正確性:
- SITA Fasterは、SITA FastやSITA Standardと比べて短時間でありながら、同等の精度を持つとされています。
まとめ:
今回当院で導入したハンフリー800シリーズはSITA Fasterが実装されました。
SITA fasterと24-2Cを用いることで、従来よりも検査時間を短くし、かつ従来よりも鋭敏に緑内障を検出することができます。
当院では今後、SITA faster+24-2Cの組み合わせで全例検査を行っていきます。
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