アメリカの民主党が凋落した原因の一つにDEI(diversity=多様性,equity=公平性,inclusion=包括性)を過剰に推し進めた反動を指摘されている。
たしかに社会において弱者が守られ、活躍できる社会は豊かにみえる。
しかしDEIがあまりに強いと、不公平な社会、競争力の低い社会に変質する可能性がある。
以前ハーバード大学は入学生の中で黒人の割合が低いことが不平等という考えから、黒人を入試で優遇する制度を採用していた。
このアファーマティブアクションは2023年6月米連邦裁判所は憲法違反と判断、禁止されることとなった。
その結果2024年9月のハーバード大学の黒人新入生は18%から14%に低下した。
学力の足りない黒人が増えたら大学の質が低下するのは明らかであり、この決定は正義だと感じた。
是正するべきは入試のボーダーを人種によって下げることではなく、その根源にある住環境問題、そして貧困問題だ。
平等とは何か、問題の原因は何か、つねに自問せねばならない。
それは医療の世界でも同じだ。
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