<書評8>
タイトル 地獄変・偸盗
著者 芥川龍之介
出版社 新潮文庫
どの作家が一番好きと聞かれたら、芥川龍之介と即答する。
その中でも地獄変はベスト3に入る。
格調高い文体、張られた伏線、時間の流れを情景で表現する手法。
そして人間の心の奥深くをえぐり取る主題設定。
この地獄変は最高の絵を描くためにすべてを捨てた男の話。
この話を読んだあと、僕はこの絵師は人生を生き切ったと感じた。
人間の寿命はたかだか数十年。
でもこの絵師は屏風絵を通してこの先何百年も人に影響を与え続けれるのだ。
総合評価 ☆☆☆☆☆
面白さ ☆☆☆☆☆
読みやすさ ☆☆☆
学び ☆☆☆☆
所要時間 2h
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