そうそう、以前学会で白内障手術の動画をみた。
その講演の先生はいい歳をしたベテランなのに、なんか危なっかしく、忙しい手術だった。
何がそう思わせたのか。
右手で持っている超音波乳化吸引装置のハンドピースの先を動かしすぎている。
つまり無駄な動きが多すぎるのだ。
〜〜〜〜〜〜
手術の修練とは、突き詰めると"無駄な動きを極力省いていくこと"だ。
手術機器を動かす軌道を最短にし、最も効率的に働くようにする。
助手から手術器具を受け取る動作も、術者が動かなくても受け取れることが理想。
〜〜〜〜〜〜
術者の動作を最小にするよう、日々改良しつづけていける術者が上手い術者だと私は考えている。
コメントする