今日学校検診に行った。
保健室の先生が、「このパンフレットたくさんもらったんですが、生徒に配っていいですか?」
って聞いてきた。
中身をパラパラめくってみた。
視力検査ガイドブック。
慶応大学が監修しているから信頼性があるって感じる。
読み進める。
2時間外で活動しましょうっていうのは、台湾で2時間外で遊ばせることで近視人口が減少に転じたという大規模臨床研究(天天戸外120)に基づいている。エビデンスのある内容だ。
これが最後のページ。
これがかなり引っかかった。
近視ケアにおすすめ、クロセチンが豊富なサフラン、クチナシの実を食べましょうという内容。
聞き慣れないクロセチンをあえて取り上げていることに強い違和感を感じる。
パンフレットのうらを見て理解した。
ロート製薬がパンフレットを作っていた。
ロート製薬は最近こんなサプリメント販売に力を入れている。
近視を予防するためにサフランライスや栗きんとんばかり食べていられない。だから、クロセチンとネットで調べてたどり着く、このロート製薬のロートクリアビジョンを買わせるために、わざわざ全校生徒に無料で配っていたのだ。
クロセチンの近視抑制効果を調べた論文は、以下のもの。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31394821/
慶応大学の研究論文。
研究対象人数がたったの69人。
ランダム化比較試験とはいえ症例数が少なすぎる。
24 週で 0.08 D 差は 1 年換算でも約 0.16 D。臨床的メリットはほとんどない。 結局このパンフレットは、ロート製薬が慶応大学と手を組んで、クロセチンのサプリ購入に誘導するビジネスだった。
さり気なく配られるパンフレット。
その中に近視ビジネスが潜んでいる。
根拠のある治療を見極める努力が医師にも患者さんにも求められている。


















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