画面サイズの変更

昨日のテレビ番組の問題点

院長ブログ

院長ブログ

昨日のテレビ番組の問題点

  • 2025.09.29

    Mrサンデーというテレビ番組で、近視特集が報道されていた。

    色々と問題の多い内容だったので、眼科専門医の立場から問題点を指摘する。

    <ICLを両眼同時手術していた点>

    内眼手術を両眼同時に行うのは、感染、度数ズレなどが同時に発生する可能性があり、危険な行為である。

    <ICLのリスクを説明していない点>

    今年の眼科手術学会ではICLによる無菌性眼内炎が多発しており、怖いとICL専門クリニックのDrが学会発表していた。

    リバーシブルの治療と言っていたが、角膜の切開創は残り、外傷に対して弱くなる。

    将来白内障手術時、ICLがじゃまになる。

    <ICL術後裸眼視力両眼2.0だった点>

    一言でいうと過矯正である。

    眼精疲労の原因になる。

    近い将来老眼になり、かなり近くが見にくくなる。

    <レッドライト治療>

    昨年の臨床眼科学会で唯一眼軸長が短くなった治療として有望視されている治療。

    しかしまだ長期使用の安全性のコンセンサスが得られていない。

    <千円札の透かしを見ると近視が回復する>

    全くエビデンスの無い治療法。

    一医師が思いついただけの根拠のない治療法をテレビで紹介していいのか。

    テレビで女性が一週間続けて0.8から1.0になったと言っていたが、エビデンスレベルとしては最低。

    <低濃度アトロピン点眼薬が取り上げられていなかった点>

    今最も眼科学会、眼科医療業界で注目されている、今年国内販売開始されたリジュセアミニが取り上げられないのはおかしい。

    <オルソケラトロジーの取り上げ方>

    オルソケラトロジーのデメリットが全く説明されていなかった点。

    <近視と病気の関連に対する誤認リスク>

    強度近視は緑内障が14倍になると警告していた。

    視聴者の立場だと、オルソケラトロジーやICLをすると緑内障のリスクが低下すると誤認する恐れがある。

    〜〜〜〜〜〜〜〜

    日曜日のゴールデンタイムに報道する以上、社会的影響が大きい。

    特に医療を扱う場合、公平公正な立場でエビデンスレベルの高い治療を提案しないと、

    レーシックやICL、オルソケラトロジーばかり行う営利目的の眼科クリニックを利するだけの報道になりかねない。

    コメント(0)

  • « 前へ院長ブログ一覧次へ »

  • コメントする


    画像の中に見える文字を入力してください。

pagetop