僕が感じている世の中の矛盾は公平性(equity) と平等性(equality)に集約されると最近気がついた。
平等(equality)
すべての人を同じように扱うこと
・条件や背景の違いを考慮せず、同一のルール・同一の配分を行う
・形式的・数量的な「同じ」
例
・全員に同じ高さの踏み台を1台ずつ配る
・同じ試験、同じ制限時間、同じ評価基準で全員を評価する
・同じ給料
公平(equity)個々の状況や必要性を考慮して扱いを変えること
・同じ結果や機会に到達できるよう、調整する
・実質的・機能的な「公正さ」
例
・背の低い人には高い踏み台を、背の高い人には不要とする
・障害のある人に合理的配慮(時間延長・補助具)を行う
・能力に応じて給料を上げる
以前ブログでアメリカの入試制度について取り上げた。
ハーバード大学を始めとするアイビーリーグでは人種によって合格ラインを変えていた。
具体的には黒人を優遇し、アジア系を冷遇していたのはまさに公平性を重視した結果だ。
この制度は最高裁で違憲として廃止された。
翻って日本における医療制度はどうだろうか。
お金持ちでも貧乏でも同じ医療が同じ料金で受けられる、非常に平等性の強い制度だ。
しかし、医師の立場から考えてみる。
どれだけ能力が高い医師でも、研修医上がりの能力の低い医師でも同じ診療報酬だ。
日本の医療は全くもって公平性の欠けた制度だ。
上記を一言でまとめると、
・能力を測る場では平等性が正義
・能力に報いる場では公平性が正義
と言える。
公平性と平等性、どちらか一方が正しいのではなく、個別の事象に応じて結果を歪める「ノイズ」の少ない基準を用いるべきなのだ。
そして大切なことは、社会の仕組みについて、公平性と平等性の観点から絶えず考え、疑問を持つこと。















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