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院長ブログ

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公平性と平等性

  • 2026.01.07

    僕が感じている世の中の矛盾は公平性(equity) と平等性(equality)に集約されると最近気がついた。


    平等(equality)

    すべての人を同じように扱うこと

    ・条件や背景の違いを考慮せず、同一のルール・同一の配分を行う

    ・形式的・数量的な「同じ」

    ・全員に同じ高さの踏み台を1台ずつ配る

    ・同じ試験、同じ制限時間、同じ評価基準で全員を評価する

    ・同じ給料


    公平(equity)個々の状況や必要性を考慮して扱いを変えること

    ・同じ結果や機会に到達できるよう、調整する

    ・実質的・機能的な「公正さ」

    ・背の低い人には高い踏み台を、背の高い人には不要とする

    ・障害のある人に合理的配慮(時間延長・補助具)を行う

    ・能力に応じて給料を上げる


    以前ブログでアメリカの入試制度について取り上げた。

    ハーバード大学を始めとするアイビーリーグでは人種によって合格ラインを変えていた。

    具体的には黒人を優遇し、アジア系を冷遇していたのはまさに公平性を重視した結果だ。

    この制度は最高裁で違憲として廃止された。

    翻って日本における医療制度はどうだろうか。

    お金持ちでも貧乏でも同じ医療が同じ料金で受けられる、非常に平等性の強い制度だ。

    しかし、医師の立場から考えてみる。

    どれだけ能力が高い医師でも、研修医上がりの能力の低い医師でも同じ診療報酬だ。

    日本の医療は全くもって公平性の欠けた制度だ。

    上記を一言でまとめると、

    ・能力を測る場では平等性が正義

    ・能力に報いる場では公平性が正義  

    と言える。

    公平性と平等性、どちらか一方が正しいのではなく、個別の事象に応じて結果を歪める「ノイズ」の少ない基準を用いるべきなのだ。

    そして大切なことは、社会の仕組みについて、公平性と平等性の観点から絶えず考え、疑問を持つこと。

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